ミクロレベルの治療を伴うことのある『歯科』において、患者さんの治療部位が「見える」か「見えない」かというのは、治療の精度や予後に大きな違いが生まれる可能性があるというのは、ご想像いただけると思います。
裸眼で治療を行なう先生も多いようですが、当院では、患者さんにできるだけ良い治療を提供するために、以前からルーペ(拡大鏡:拡大倍率3倍)を使用していました。ルーペにも様々な拡大倍率があり、治療の精度を上げるため、さらに高倍率のルーペを探していました。
歯科では、正式導入の前にデモ品をお借りして、数日~数週間、実際の使用感を試すことができます。当院でも、何機種ものルーペのデモ品をメーカーから借りて使ってみましたが、「これだ!」というものになかなか出会えませんでした。
拡大鏡よりもさらに高倍率なものが「マイクロスコープ」になりますが、大掛かりな機械になること、導入したはいいけど難しくて使わなくなってしまった先生の話などを聞いていたので、当院ではマイクロスコープの導入はまだ先かなと思っていました。
そんな矢先、アメリカで開業されているある先生のセミナーをきっかけに、とりあえずデモ品をお借りする事になりました。
そして、使ってみたところ大変驚きました!倍率も最大で25倍(現在のルーペは3倍)。まさに、「今まで見えなかったところが大画面で見える」そんな感じです。ルーペと比較できないほど高価ではありますが、即決でした。一週間デモ品をお借りしましたが、精密な治療を行うには必須であると痛感しました。
「マイクロスコープ」といいますと、特殊な治療や難しい症例に使うイメージがあるかもしれませんが、当院では、どのような治療にも使うように心がけています。
どんな道具もそうだと思いますが、良い道具がある「だけ」では意味をなしません。
それを使いこなす努力をすることが大切だと思います。普段から様々な治療にマイクロスコープを使うことで、マイクロスコープが自分の体の一部のようになっていく、そんな体験をまさに今、しています。
特に、セラミック治療の時の精密治療や、根管治療には、マイクロスコープは欠かせません!毎日使用していますが、とにかく診療のレベルが今までよりも2つも3つも上がる感じで、良い治療ができる!使うたびに感動しています(笑)
また、当院ではマイクロスコープに費用はかかりません。安心して治療を受けていただければと思います。また、マイクロスコープや治療について、ご質問や聞きたいことなどがありましたら、遠慮なくお尋ねください!
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